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JTRS電話リレーサービスの一時中止のお知らせと一時中止にいたる経緯

平成14年12月16日から開始したJTRS電話リレーサービスは、平成16年3月末をもちまして期限を定めず一時中止することとなりました。より広く普及し、より多くの方々に利用していただけるよう鋭意努力をしてまいりましたが、事業としての採算性が見込めず平成16年3月5日に開催した臨時取締役会において一時中止を決定しました。
 
長年にわたり、日本にも本格的な電話リレーサービスを普及させたいと考え、この分野の先進国であるアメリカの実情をできうるかぎり調査・研究し、日本で可能な、しかも国際的なレベルでのサービスをめざしてシステム開発、オペレータ・マニュアルの作成、オペレータ教育、会話の守秘性を保障する施設の確保などの努力を重ねてきました。しかし、ある程度普及するまでは採算の取れる事業ではなく、数年間は助成金に頼らざるを得ないと考えていました。電話リレーサービスについて真剣に協議していただいた郵政省から省名が総務省となり、窓口である通信・放送機構で助成金の申請をする段階で言われたことは、短期間で会員を確保し、採算が取れるかどうかという事でした。電話リレーサービスの質的、技術的な内容について質問されたことは皆無でした。審査員は有識者であるという説明でしたが、審査基準も、審査方法も、その結果に対する説明も一切公表されることなく闇の中です。サービスを始めた直後の昨年は、結局、助成金の対象外となり、やむなくJTRS電話リレーサービスは、弊社の負担において継続してきました。会員数の少ない中での運営はどうしても会社経営にとって過大な負担をもたらすこととなりました。そして、今年も助成金の申請を行いましたが、あらためて電話リレーサービスの採算性のみに審査の基準がある事を知らされ、これ以上JTRS事業を継続することは経営者として許されないと判断し申請を取り下げました。理念や理想のない行政とのかかわりは、私の心の中に不信と惨めさだけを残しました。
このような経緯から、断腸の思いながらJTRS電話リレーサービスは期限を定めずに一時中止することとしました。
 
末筆になりましたが、JTRS電話リレーサービスに期待をお寄せくださった方々、献身的に仕事をしてくれたリレーオペレータの方々、そして現在サービスをご利用中の皆様に対しましては、衷心より感謝申し上げるとともに、伏してお詫び申し上げます。


=JTRS電話リレーサービス一時中止に至るまでの弊社の軌跡=

1 平成9年 独自開発したECOT(双方向筆談通信装置)を利用してリレーサービスの研究を開始
2 平成11年 郵政省特別会議室においてECOTを用いた双方向通信方法のデモンストレーション
3 平成12年 日本初で初めての6ヶ月間にわたる電話リレーサービスの公開運用試験を実施
4 平成13年 カリフォルニア州MCI WorldCom社のTRSオペレーションセンタにて意見交換
5 平成14年 通信・放送機構(総務省)により平成14年度分の助成金対象となる
6 平成14年 ワシントンFCC連邦通信委員会でのTRSフォーラムにてECOT方式のデモンストレーション
7 平成14年 12月16日午前9時より本格的なJTRS電話リレーサービスを開始
8 平成15年 通信・放送機構により平成15年度分の助成金対象として不採用通知
9 平成16年 2月1日付けで通信・放送機構の平成16年度分助成金申請書を提出
10 平成16年 3月2日通信・放送機構の審査基準はサービスの内容ではなく採算性のみと知る
11 平成16年 3月5日臨時取締役会を招集、JTRSは期限を定めず一時中止と決議
12 平成16年 3月8日通信・放送機構へ助成金申請の取り下げ書を送付

平成16年3月11日
株式会社自立コム
代表取締役
青木 訣



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